【円満退職】良い関係で会社を退職する方法とメリット

フリーランス

会社を辞めたい。でも辞めるって言いにくいし、自分がいなくなると困るかもしれない。

周りはそんな会社辞めちゃいなよって簡単に言うけど辞めにくい。逃げるようでなんか嫌だ。

 

退職する時って色々考えますよね。

 

引き止められたり、嫌味を言われたりせず、円満退職するにはどうしたらいいのか。

自分がいなくなったら迷惑をかけるという不安を解消するにはどうしたらいいのか。

 

具体的な例も挙げつつ、円満退職にもっていく方法、円満退職した方が良い理由などをまとめてみました。

退職理由は前向きなものにする

40歳手前にもなると退職者から相談されたり、話を聞いたりする機会が多いのですが、退職理由をネガティブなものにする人が意外と多いなと感じています。

 

私はアルバイトも含めると転職回数が結構多く、転職したいと思ったら転職するのが良いと思っています。ただ、退職理由はネガティブなものではなく、ポジティブなものにしておくと後々面倒が無くて良いと思います。

 

どういう事かというと、例えば退職理由が

 

「今の給料では生活出来ませんので退職します」

「先輩が嫌いなので退職します」

「いつも社長が近くでイライラしていて仕事に集中出来ないので退職します」

「残業が多すぎるので退職します」

 

と、会社や環境に対して否定的な理由で退職する事を伝えた場合

 

「分かった、給料を上げてくれるよう社長に掛け合っておく」とか

「○○とは仕事で一緒にならないように配慮する」とか

「席を社長から出来るだけ離すように工夫する」とか

「求人が上手くいけば残業は減るはずだから」みたいな改善策を言われると途端に退職しにくくなります。

 

愚痴りたい、辞めないでくれと言われたいという理由で気軽に辞めたいという人もいますし、改善されるのであれば辞めなくてもいいかと思えるのであればそれで良いと思いますが、考えに考え抜いて辞める決意をしたのであれば引き止められると困ってしまいますよね。

 

これをポジティブな理由にするとどうでしょう

 

「以前からやりたかった仕事に受かり、このチャンスを逃したくないので退職します」

「夫が海外転勤になり、生活を支えたいので退職します」

「友人が起業して手伝う事になったので退職します」

「実家の仕事を継ぐので退職します」

 

だとどうでしょう?

 

中には駄目だ!なんていうパワハラ上司もいるかも知れませんが、大体の人は「そうか、わかった」で終わると思います。

 

言いたいことは分かるけど、実際はネガティブな理由で辞めたいのだから、ポジティブな退職理由なんて無いよ。と思うかもしれません。

でも退職理由なんて嘘で構いませんし、誇張しても構いません。どうせもう辞めるんですから。

 

最後に言いたい事言って辞めるんだ!という人もいると思います。それはそれで良いと思いますが、大体1ヵ月は引き継ぎ期間として会社に通う事を考えると、一度冷静に考えてみるのがお勧めです。

何故上司は引き止めるのか

ネガティブな理由を伝えて会社を辞めようとすると、大体の上司は引き止めようとします。

これはネガティブな意見に対して反論したいという訳ではなく、辞められると困るからなんですね。

 

人を雇うと人件費がかかりますので、仕事に対して最低限の人数で作業している会社がほとんどだと思います。一人辞めると仕事の負担が他の人にかかってしまい、仕事量が増えた人は残業が増え辞めてしまう事もあります。それを防ぐ為に新しく人を募集するのですが、求人にはお金もかかりますし面接には時間も取られます。

 

また、上司の立場でみると、退職者が出るのは自分に原因があると上の人間に思われてしまう事もあります。他にも親切心から引き止める人もいます。

 

会社や人によって引き止める理由は色々あると思いますが、ポジティブな理由にしておくと引き留めにくくなりますので辞めやすくなります。

 

色々と書きましたが、明日から行きません!はさすがにどうかと思いますが、1ヵ月などの引き継ぎ期間をしっかりと取れば、基本的には人手不足で同僚が苦労するのも、求人にお金や手間がかかるのも会社側の問題なので気にする必要はありません。辞めたいと思うのであれば辞めましょう。

退職日と退職後について考える

退職する事を伝える前に、何月何日に退職するのかをしっかりと決めておきましょう。

入社した際に貰った就労規則に、退職は1ヵ月前にいうなどのルールが書いてある事が殆ですので、一度確認してみてください。

 

また、退職日を決めるにあたり下記の件に注意しましょう。

 

  • 有休の残り日数
  • ボーナスの時期
  • 年金、住民税、健康保険税の残りの支払い
  • 扶養が無くなる

有給休暇の日数について

有給休暇は入社6ヵ月から支給され、その後1年ごとに支給されます。

勤続年数6ヶ月1年半2年半3年半4年半5年半6年半
付与日数10日11日12日14日16日18日20日

ただし、有給の使用期限は2年間ですので、使用しないまま2年が経過してしまうと失効してしまいます。

例えば4年と8ヵ月勤務している場合は16日+14日で30日有給を使う事ができ、その前年に支給された12日分の残りは消えてしまいます。

 

自分の有給休暇が何日残っているのかは人事の人に教えて貰うのが確実ですが、使ったタイミングや日数がわかれば自分で残りの日数を計算する事もできます。

退職日が決まれば、有給の残り日数から最終出社日を決める事ができます。

 

逆に最終出社日を決めて、有給休暇が全て消化し終わったタイミングで退職とする場合もあります。

この辺りは人事の人に相談してみるのが良いと思います。

ボーナスの時期

一般的にボーナスは有給休暇消化期間内であっても支給対象になります。

私は不安なので7月のボーナスの支給があった後の8月末を最終出社日として決めましたが、6月末が最終出社日、8月末が退職日とした場合でも支給対象になります。

7月にボーナスが入る場合、6月末などで辞めてしまうと勿体無いかもしれません。

年金、住民税、健康保険税の残りの支払い

サラリーマンをしていると税金関係は給料から勝手に引かれますが、退職した後は自分で払う事になります。

支払いが必要になるのは以下の三つです。

 

  • 国民年金
  • 住民税(市都民税)
  • 国民健康保険税

 

三つの内、住民税と健康保険税は前の年の1月~12月の収入を元に計算されていますので、前年度の所得が高かった人は税金も高くなります。

 

国民年金は所得に関係なく全員同じ金額で、令和元年は月額16,410円かかります。1年で196,920円という事になります。高い…。

 

当面の生活費や家賃などは毎月の事なので把握してる方が多いですが、税金面は計算していなかったという話を良く聞きますので貯金には余裕を持っておくと良いと思います。

 

補足ですが、退職した状態で年越しをした場合、自分で確定申告を行う事になります。確定申告の期間は2月の中旬~3月の中旬位にあります。その際、国民年金と、国民健康保険は控除申請できますので必ず行うようにしましょう。

 

控除と言うのは、例えば前年度の所得が300万円で、住民税が1割かかるとすると年間30万円の支払いが必要になります。

国民年金が20万円、健康保険税が10万円だった場合、この金額を控除申請すると所得が300万-20万-10万円で270万円と言うことに出来ます。270万円の1割は27万円ですので、年間3万円住民税を少なくする事が出来ます。

 

控除するとしないとではかなり変わってきますので、是非確定申告で控除申請を行いましょう。

扶養が無くなる

奥(旦那)さんを扶養にしていた場合、退職すると扶養から外れる事になります。

扶養控除が無くなるのも痛いですが、社会保障が無くなりますので免除されていた国民健康保険と国民年金の支払いが必要になります。

住民税と国民健康保険税は大した金額ではないですが、先に書いたように国民年金は全員が同じ金額なので、月額16,410円かかってきますので気を付けてください。

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